SOQLの基礎

概要 本記事では、SOQLの基礎的な事項を実行のサンプルコードをベースにして整理しております。まずSOQLとは、Salesforce Object Query Languageの略であり、データベース(オブジェクト)から必要となるデータを取得する際に利用するものとなります。一般的なSQLとの違いは、いくつかありますが一つはSQLでは複数のテーブルを自由に条件指定することで結合してデータを抽出することができますが、SOQLではオブジェクト同士にリレーションがある場合にのみ結合することができます。また、SQLの’UPDATE’や’DELETE’のようなDMLはSOQLでは使用できないので、Apexで実行する必要があります。 Apexの中でSOQLを実行する2つの方法(静的SOQL、動的SOQL)から紹介します。 静的SOQL(インラインSOQL) Apexでは[ ]句によって、静的なSOQLを記載することができます。[ ]句の中では、 下記のようにバインド変数を使用することで条件を指定できます。 動的SOQL Apexの処理の中で実行するSOQLを動的に編集することができます。実行するSOQL文をStringでDatabase.queryに渡すことができます。SOQLの中で一つのレコードの取得に限定しているのであれば、sObjectで受けることができます。 複数件以上のレコードを取得するのであれば、sObjectのリストで受けます。 サンプルは下記の通りとなります。 また、バインド変数を使用しない例では下記のようにSOQL文を組み立てることもできます。 SOQLの構文(演算子) SOQLで使用することができる各構文(演算子)を記載していきます。 =(等号) >,<,>=,<=(不等号)

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【JavaScript】==と===の違いおよび型のチェック方法

概要 本記事では、JavaScriptにおける比較演算子の==と===の違い、および変数の型をチェックする方法を記載します。 ==と===の違い ==と===の違いとしては、簡単に言うと===の方が値だけでなく型まで含めて等しいかをチェックするのに対して、==では暗黙的な型変換により型を合わせた上で等しいかをチェックするという部分になります。下記に具体例を記載します。 また、別の記事で記載しておりますがJavaScriptの暗黙的な型変換は少し特殊な変換がなされるため、==を使用した場合には想定外にtrueに判定される時があります。 暗黙的な型変換についての詳細はこちらを参照。 したがって、JavaScriptのロジックにおける比較演算子は===を使用して厳格にすることが推奨されます。ただし、上記のような仕様を理解して上で==を使用するのは全く問題ないと思います。 型のチェック方法 JavaScriptの型をチェックする1つの方法は、typeofを使用することで、変数の型を返すのでそれを元にチェックすることができます。もう1つは、instanceofを使用することで、変数が指定する型と等しいかをチェックすることができます。それ以外にも型によって使えるものがあったり、typeofとinstanceofが使えるかも異なるので下記を参考にしてください。 String Number Array Function Object Nullとundefined Boolean Error Date Symbol まとめ

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Spring’19の認定資格を更新

概要 本記事は、Salesforceに置けるSpring’19のリリース内容について各種認定資格を更新するためのTrailheadで学習したもののサマリとなります。なお、更新を行ったのは、下記の3つの認定資格となります。アドミニストレーター認定資格の更新 (Spring’19)https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/administrator-maintenance-spring19Platform アプリケーションビルダー認定資格の更新 (Spring ’19)https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/platform-app-builder-maintenance-spring19Platform デベロッパー資格の更新 (Spring ’19) https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/platform-developer1-maintenance-spring19 アドミニストレーター セールスプロセス全体のカスタマイズ リードと商談のフェーズをカスタマイズできるため、リードがどこでどのように商談に変更されたかを確認できる。 Lightning Experience の結合レポート 最大 5 つのブロックを含めた結合レポートを使用して、さまざまな種類の情報を 1

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VSCodeでSalesforceのPackage.xmlを作成

概要 本記事では、VSCodeのExtensionを使うことでSalesforceの対象組織のメタデータを抽出するのに必要となるPackage.xmlを作成する方法を記載します。 Extension 使用するExtensionは下記になります。なので、まずはこれをVSCodeにインストールします。Salesforce Package.xml Generator Extension for VS Codehttps://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=VignaeshRamA.sfdx-package-xml-generator Usage SFDXのプロジェクトを作成 コマンドパレット(Cmd+Shift+P)を開き、 SFDX: Create Project with Manifestを実行します。下記のように空のプロジェクトが作成されます。 SFDXで対象の組織を認証 コマンドパレット(Cmd+Shift+P)を開き、

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【JavaScript】暗黙的、明示的な型変換

概要 JavaScriptの型変換には、暗黙的と明示的があります。具体的には、Number(value)のような関数が明示的な変換にあたります。暗黙的な変換は、異なる型をオペランドでつなぐ処理でどちらかの型に合わせるように変換するようなものとなります。例えば、Stringは数値を期待されるような場合にはNumber型に変換されます。なので、JavaScriptでは型の不正による予期せぬエラーはほとんどの場合で回避されます。 ===と==の違い ===を使って比較すると、暗黙的な変換はせずに型も含めた比較になります。逆に==の比較では、必要に応じて暗黙的な変換をした上で比較を行います。実際に比較をしてどのようになるかは、下記のテーブル表が参考になります。https://dorey.github.io/JavaScript-Equality-Table/ StringとNumber オペランドによりStringからNumberに暗黙的に変換される処理は、Number関数で変換するのと同じプロセスになります。Number関数は、数字を含むStringであれば正しく変換されますが、数字ではない文字列である場合は、NaN(not a number)を返します。Stringに明示的に変換する場合にはString関数を使用します。 オペランドが-, *, /, %の場合には、Stringは暗黙的にNumberに変換されますが、+の場合にはNumberがStringに変換されるような挙動となります。 Boolean型と空文字列をNumberに変換すると下記のようになります。 Boolean Booean型の変換では、下記の値がJavaScriptではfalseとなります。ちなみに、ifやelse ifの比較や||,&&の演算子があると必要に応じて暗黙的の変換が行われます。 逆に下記がtrueに変換されるものとなります。 Object(Array含む) Object型は、暗黙的な変換では[object Object]という文字列に変換されます。Object型はtoString()を継承しており、暗黙的な変換ではこれが呼び出されます。なので、ObjectのtoString関数を上書きすることで、適切な文字列を返すようにすることができます。また、数値への変換の場合には、valueOf()を継承することで変換時に呼び出されるようにもできます。

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Spring Boot 2の基礎

概要 本記事は、下記の本を読んでSpring Boot2(その他諸々)について学んだことを簡単に整理したものとなります。整理している内容としては、概念的な部分から細かいTipsまでをピックアップしております。大体、本の目次ごとに整理しております。 Spring Bootとは Spring Frameworkの本体をベースに「Spring MVC」「Spring Roo」「Spring Boot」で構成されている。 「Spring MVC」は、WebアプリのベースでありModel-View-Controllerで構成されいる。 「Spring Roo」は、各種コードの自動生成機能ライブラリ(RubyでいうRailsのようなイメージ)である。 つまり、「Spring Boot」は、「Spring MVC」を土台にして「Spring Roo」を組み合わせて全体をシンプルに使えるように統合したものである。 「Spring Boot」での開発は、正確には「Spring

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