本番組織へのソース形式でのデプロイ

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概要

本記事はSalesforceにおけるリリースにおいて、CLIを使用する場合にソース形式(メタデータ形式ではなく)で直接、本番組織へデプロイする方法を記載します。
これまで(Spring’19以前)もSandboxへはソース形式でもデプロイすることができましたが、本番組織には一度メタデータ形式に変換したのちにデプロイする必要がありました。Summer’19からは、一度クイックリリースでテストを実行したのちに、そこで発行されるジョブIDを元にデプロイをすることができるようになったようです。

リリース方法(コマンド)

まずは、クイックリリースでテストを実行してコードカバー率が要件を満たしていることを確認します。

sfdx force:source:deploy --checkonly \
--sourcepath <ソースのパス> --targetusername <ユーザ名> \
--testlevel RunLocalTests

上記のコマンドでSuccessとなった後に、実行した際に発行されているジョブIDを用いてデプロイを行います。

sfdx force:source:deploy \
--targetusername <ユーザ名> \
--validateddeployrequestid <ジョブID>

以上でリリース完了となります。

まとめ

いちいちメタデータ形式への変換が不要となったので、個人的にはこちらの方が便利かなと思っています。

参考

本番組織へのアプリケーションのリリース
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.sfdx_dev.meta/sfdx_dev/sfdx_dev_build_mdapi_production.htm

任意の組織に対する開発
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.220.0.sfdx_dev.meta/sfdx_dev/sfdx_dev_develop_any_org.htm

source Commands
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.sfdx_cli_reference.meta/sfdx_cli_reference/cli_reference_force_source.htm#cli_reference_deploy